■ 抄録・要旨
| PM2.5より微小粒径側の粒子状物質は、ナノ粒子、超微小粒子を除けば、測定事例は少なく、国内ではPM1の化学組成も含めた通年観測事例は無い。
我々は、2005年4月から、PM2.5とともに、PM1の並行測定を行ってきた。各年度のPM1/PM2.5は0.88〜0.80の範囲であり、両値には高い相関が見られた。また、PM2.5の80%以上をPM1が占めていた。成分別では、NH4+、Cl-、NO3-、SO42-及び炭素成分ではPM1/PM2.5は0.8以上であったがMg2+、Ca2+では低値となり、PM1中には土壌系粒子がほとんど混入しないことが分かった。
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